悪いクセ 2004 12 9
何度も書きますが、
個別の株価を、日経平均株価に連動させるのは、やめましょう。
今日(12月9日)の日経平均株価は、三段階に分けて下落しましたので、
被害にあった個人投資家も多いでしょう(運が悪ければ、何回も被害にあったはずです)。
業績がよい。
アナリストの評価もよい。
日足チャートの形もよい。
こうなると、誰でも、買いたくなるでしょう。
しかも、板情報を見ると、買い方の板が、だんだんと厚くなってきた。
これなら、誰でも「買い」と判断するでしょう。
ところが、買った途端、日経平均株価が急落すると、どうなるか。
たちまち、売り方の板が厚くなって、売り物が増えてきます。
そして、株価も、日経平均株価の後を追うように下落します。
これでは、まともな投資家は、嫌気が差してしまいます。
普通の投資家ならば、こうした株式市場が嫌になってしまうでしょう。
現実に、現在、株式市場にいるのは、
「短期売買を繰返す個人投資家」と「証券会社のディーラー」ぐらいなものでしょう。
今の株式市場の出来高が多いのは、こうした投資家が、1日に、何度も、売買を繰返すからです。
1日の出来高は、10億株を超える日が多いですが、実質的には、5億株程度だと思っています。
最近、世の中、おかしな事件が多く、
日本の社会は、どうなってしまったのかという声が多いですが、
株式市場も、このように、おかしな社会となっています。
現在、株式市場は、こういう状態ですので、
一般投資家や初心者は、見学する程度にしておくべきです。